はじめまして、株式会社スペースワンのドローン事業部マネージャーの大谷です。先週から週替わりでブログを書くことになったので「自己紹介を」と思ったのですが、知らない人の自己紹介ほど「知らんがな」はないと思いますので、割愛します!
で、このブログは水中ドローンメーカー大手のCHASING社の製品や情報を取り扱うWebサイト上に掲載しています。ですので、CHASING社の最新の動向や水中ドローンに関する話をメインに(担当によっては違うかも…)発信していきたいと思います。
そのCHASING社なんですが、昨年末の12月に同社から招待を受けて、約1週間で訪問してきました。そこでいろんなものを見、また現場や経営層の方にも直接話を聞くことができましたので、このブログで何回かに分けて紹介したいと思っています。
ただその訪問話の前に、CHASING社に関する新工場建設のニュースがあったので、1回目はその話をしたいと思います。
●ニュース https://mp.weixin.qq.com/s/ZCmAQIAqV5KhmXtme0iYfQ
上のニュースは2024年1月18日の記事でCHASING社がカン州市の開発特区に開発拠点を作るというものですが、翻訳して読むのも大変だと思いますので、要約すると
「CHASINGがカン州市に生産拠点を作るプロジェクトの式典が行われました。生産拠点ではおもにバッテリーや水中洗浄ロボットを作ります。建設面積は東京ドーム1.2個分、総投資額は106億円です。バッテリーを年間10万台、水中清掃ロボットを年間20万台を生産する規模の設備を2025年末までに作る予定です」というものです。
実はあまり知られていないと思うのですが、CHASING社は水中ドローン以外にも水中お掃除ロボットや子会社でバッテリーなどを作っていて、お掃除ロボットはプール掃除用としてアメリカでかなり売れているようです。
「水中ドローンは?」というと、すでにカン州市で製造されており、この新工場でも生産される予定です。カン州市は深センから2時間ほど新幹線で内陸に上がった人口800万人ほどの都市で、日本の大手企業の工場も多くある場所です。CHASING訪問時はこのカン州市のトップの方との会食が急遽セッティングされたのですが(この話は後日)、「CHASINGが水中ドローンのDJIになるように後押ししたい」と言っていました。
今回のブログで伝えたいのが、CHASINGという会社は規模としてはまだ大企業とはいえないのですが、中国政府から後押しを受けており、今後ますます大きくなっていくだろうということです。
それは政府から後押しを受けているから、というだけの理由ではありません。我々も日本のパートナー企業として日々やり取りしており、改善してほしいところはもちろんありますが、常に「現状より良くしよう」という姿勢を感じます。正直、これは個人的にとても驚きました。ただ価格が安いということではなく、しっかり研究開発を行い、生産体制も整えて、製品の品質を上げようとしている。それは自分が持っていたステレオタイプの中国企業のイメージとは異なるものでした。
そのあたりのことを中国に訪問した際に強く感じたので、次回以降はCHASING訪問時の話をできればと、思っています。
では、今回はこのあたりで。次回もよろしくお願いします!