2021年7月30日(金)に開催されました、
福島県庁消防保安課様主催の水中ドローン講習会に講師として参加させていただきました。
水中ドローン講習は今年度は全国初となりました。
福島県の南相馬にある福島ロボットテストフィールドを会場とし、福島県内の消防職員の方々にご参加いただきました。
座学と実技の2部構成で行われました。
座学講習では、水中ドローンの歴史から活用事例、安全運用の方法、使用後のメンテナンス方法まで2時間の座学講習が行われました。
質疑応答では実際に起こりやすい水難事故や氷点下での使用についてなど管轄対応する場所の実例に近いご質問を多くいただきました。
講師は経験値をもとに状況に併せた的確なアドバイスをしておりました。
実技講習では室内水槽試験所をお借りして、
水中ドローンの機体説明、接続方法から事前点検の実演が行われました。
点検の実演が終わると3班に分かれて操作訓練を行いました。
基本的な操作訓練から中級編・上級編と実践をイメージし、水中ドローンを導入していただいた際にすぐに実践投入していただけるように3時間の操縦訓練を行いました。
実習では操縦者、ケーブル補助者で注意するポイントが異なるため、それぞれの役割を体験していただきました。
障害物の点検や水槽の底に沈められた三角盤のの間を潜るなど実践をイメージをしながら訓練をしました。
操縦者とケーブル補助者の声掛けがポイントになりますが、状況を細かく確認しながら声掛けを行っておりまるで本番宛らに運用している姿がとても印象的でした。
普段から素晴らしい訓練を行っているんだなと感じました。
今回、講習で使用した水中ドローンは【CHASING M2】です。
4K撮影対応、バッテリー交換可能、8つ搭載のスラスターにより長時間安定した運用が可能です。
その他の特徴で数多くのオプションを自由に装着が可能で不安定な環境下や災害現場など視界が悪い中での捜索活動の際に使用可能なマルチビームソナーのデモンストレーションを【CHASING M2 PRO】を使用し行いました。
最後はロボットアームを装着した状態で落下物を拾う操縦訓練を行い、今回の講習は終了致しました。
受講された方からは、「全体的にとても分かりやすかった」「難しそうと感じていた水中ドローンの訓練ができてよかった」「今後、災害現場など実働する場面も出てくると思う」など好評をいただきました。
今回の講習が今後の救助活動の選択肢の1つになれば光栄です。