みなさま、こんにちは。スペースワン ドローン事業部の大谷です。
前回のブログで少し書かせていただきましたが、4月下旬からロサンゼルスのドローンの展示会「XPONENTIAL」に行ってきました。で、展示会はともかく行ってきましたよ! 本物に会いに!「大谷 meets Ohtani」ということでドジャースタジアムで観戦してきました!!
しかも松井選手の日本人HR記録を抜いたメモリアルゲーム! もうテンションMAXでそのことを書きたいのですが、誰も読んでくれないと思うので、どこかのSNSで書いてきます。
というわけで、あらためて前回の続きで、CHASING本社訪問レポートの最終話です。最後はCHASING社のNo.2で、会社全体を束ねている周COOのインタビューをお届けします。
―周さんの立場は?
私のポジションはCOOで、経理や融資、品質管理など業務の全般を見ています。
―CHASINGをはじめたきっかけは?
もともと現在のCEOの張と一緒に2014年頃から空中ドローンの仕事を始めました。ただ2016年から水中ドローンに事業を移行しました。理由は3つあります。ひとつはDJIの参入で競争が激化したこと。2つ目は投資家と政府の担当者から「水中ドローン市場の方が未来がある」とアドバイスされたこと。そして3つ目は、2016年に水中ドローン専門の技術者が入社したことです。この3つがあり、水中ドローン事業を開始しました。
―具体的にどういった部分に水中ドローンの可能性を見出したのですか?
まず最初に世界中の市場調査を行いました。そのころの水中ドローンはほとんどが軍事用で一般向けはありませんでした。なので、一般向けの水中ドローンを作れば世界的にも市場が大きいと判断しました。
―今、どこの国が伸びていますか?
水中ドローンは今世界的に伸びていますが、大きく伸びているのは欧米や韓国、そして日本です。売上げの順位としては1位がアメリカ、2位がノルウェー、3位は日本とチリで同じくらいです。以降、オーストラリア、カナダなどが続きます。
―機体は何が人気ですか?
ことし(2023年)一番売れたアメリカでは、とくに一般向けのDORYやGladius Miniが売れています。M2シリーズでは最近はM2 PRO MAXがよく売れています。やはりオプション機能が人気です。
―どういった使われ方が多いですか?
消防や警察の探索や救助、あとは海の作業や発電所などで使われています。
―CHASINGの会社の現状を教えてください
本社の深センに約80人、メインの生産工場のあるカン州には150人、ほかに研究開発をしている成都や、モーターやアクセサリを製造する昆明、アプリを開発する北京にそれぞれ人がいて、全体で300人程度です。CHASINGは、水中ドローン事業者のなかで深センで一番投資されており、政府からも一番後押しを受けています。今後、メインの工場も倍以上に拡大する予定です。
―日本市場に期待することはありますか?
日本は世界的に工業が強い国です。そういった最先端の国で水中ドローンを是非使ってほしいと思っています。私自身、もともとファーウェイで働いており、日本にも住んでいたことがあるのでよく知っていますが、日本のお客さんは品質への要求が非常に高いです。おそらく世界で一番厳しいです、笑。でも品質が日本で受け入れられれば、世界で売れることも分かっているので、どんどん意見を言ってほしいです。
―最後に日本のユーザーにメッセージを
いつも製品を使っていただき、とても感謝しています。CHASINGはこれからもっと良くなります。日本のお客様と一緒にいい製品を作りたいと思っていますので、ぜひCHASINGに期待してください。
以上が、周COOへのインタビューです。非常に真面目な方で、終始真剣に話をしてくれました。インタビューでも言っていますが、日本市場の厳しさと重要性を分かっているからこそ、ぜひ日本のユーザーの意見を聞かせてほしいと何度も言っていました。
ですので、CHASING製品を使っていただいている皆様は、機会があればぜひ当社(スペースワン)まで意見をお伝えください。そのご意見は責任を持ってCHASINGに伝えさせていただきます!
というわけで、長い長いCHAING訪問ブログになってしまいましたが、これにて中国訪問の話は終了となります。読んでいただきありがとうございました!(……次回からどうしよ。。。)