こんにちは。ドローン事業部マネージャーの大谷です。
先にお伝えします。ついにリベンジ成功です!
9月上旬、前回は7月に直前の台風襲来で泣く泣く断念した駿河湾でのCHASING Xの深海テストがようやく実現しました!

当日は遠くに富士山を望む最高の天気
そもそも何故そこまで深海テストにこだわるかといえば、もちろんCHASING Xの性能テストという意味合いはありますが、それ以上にあるもの。それはずばり“ロマン”です!
CHASING Xは水深350mまで対応しており、これまでのCHASING M2 PRO MAXの200mを大きく上回ります。

今回使用したCHASING X(写真左)とMAX(右)
ただ実際水深200mと350mの海の中でそれほど差があるのか、と問われると正直ほとんど違いはないと思います。どっちも暗いです。
がっ!そこにはロマンという大きな壁があるのです。
実際、深海と呼べるのは水深200mより深い海のことで、みんな大好きWkipdediaにもそう書いています。
『深海(しんかい)とは、明確な定義はないが、一般的には200m以深の海域帯を指す』
(あれ?……明確な定義はないの?)
とにかく、MAXがギリギリ到達できる200mと、Xで行ける201m以降の深海とでは、ロマンという超えられない壁があり、やはり一度は深海と呼ばれる世界を見てみたい! それが今回のテストの大きな目的なのです!(絶対違う)
という訳で、話を戻しますと、当日は以前から相談していた観光船の会社様に無理を言って船を出してもらい、駿河湾の200mより深い場所を目指しました。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、駿河湾は日本一深い湾で、海岸からわずかな距離で水深が一気に深くなる世界的にも珍しい場所です。
ですので、出港して40分ほどで水深250~300mの地点に到着。
そしてあれやこれや準備して、いざ機体を投入!

さすがX。波がないかのごとくグングン進みます。
そして船長の指定したポイントまで行くと、そこから一気に深海へ!
ちなみに今回はXを撮影するため、MAXが伴走します。
ただXがフルパワーだとMAXが一気に置いていかれるため、少し速度を弱めながら潜航していきます。
そして潜り始めておよそ5分。水深135m地点。
すでに船から離れた沖合まで進んでいることもあり、MAXはここまで。
これ以降はXの一人旅です。
「残念だが、俺はここまでだ!あとは頼んだぞエックス!行けエックス!」
そんな声が聞こえてきそうです。まさにロマンです。(何回言うねん)
そして孤独に一人で潜ることさらに5分…。
297、298、299、300m……! ついに306mの海底に到着しました!!
と、ここからの映像は大人の都合によりお見せできないのですが(汗)、このあと30分以上をかけて海底を散策しました。
残念ながら大型の深海魚やタカアシガニは見つからなかったのですが、常に何か出てきそうな雰囲気がありワクワクが止まりませんでした。

雰囲気だけ。こんな感じ
という訳で、何かとりとめもないブログになりましたが、実際にCHASING Xは300mの深海でも全く問題なく動作し、操縦もスムーズで性能テストとしても申し分ありませんでした。
今後需要が増えていくであろう洋上風力発電の点検や海底ケーブル点検など、深海域での業務にも耐えられるCHASING X。
業務もできて、深海探査もできる、まさに一石二鳥の夢の機体でした!