【スタッフブログVol.65】昭和の日に寄せて

皆様こんにちは!CHASINGアンバサダーの大野です!

本日は、USBLについて紹介させていただこうと記事を作成していたのです、急遽、数日前にプロトタイプXの河川でのテストを行ってきましたので、結果がどうだったのかをお伝えさせていただければと思います。
先にお伝えさせていただくと、動画はございませんので悪しからず、、、


ついに来月から販売する新型機「CHASING X」ですが、今までは流れの無い施設などでテストをしてきたため、
「そろそろ流れのある河川で試そう」
との話が浮上し、いろいろなことに利用させてもらっている某川でテストしてきました。

某川

 

許可もしっかり取得済み

 

MAXがおもちゃに見える、、、

 

4人がかり、、、

今まで、Xの投入は2名で対応していましたが、今回の場所は水中に投入するには柵を越えないといけないため、柵を挟んで2名2名の計4人がかりで投入することになりました。
まぁとにかく重かったです!
足場から降ろしたり水面から引き上げるなどは問題ないのですが、今回の様に「柵を越える」とか「自分の腰より上に持ち上げる」などは大変でした、、、
想定はしていましたがかなり大変だったので、どの現場にも対応できるような折り畳み式クレーンを用意する予定です(販売用ではないです)。
あと皮手袋用意しましょう!
「テストだしまぁいいだろう」
と思って持っていきませんでしたが、テザーケーブルで手の皮が少し焼けました!上げ下げ時に起こりましたが、とにかく42kgは伊達じゃなかったです。
これは今までのテザーケーブルでも起こりえるので気を付けましょう、、、

そしてこの某川。
MAXでもDVLを使用しないと上流に進むのはほぼ不可能でして、横向きでは進めないほどの流れがあるのですが果たして、、、

少しでも水中に入ると見えない、、、

ということで上から動画も撮っていたのですが、濁っているのと流れで水面がかなり反射し、どこにXがいるのか分からずお見せできない(見えない)というオチに、、、
見えるように浮上させると、今度は上部スラスターが水面に出てあまり速度が出ず、全力で動かそうとすると潜航させる必要があり、、、という状況でした。

結果としては、当たり前ですがMAXよりも速さもパワーもあるため、MAXで耐えられないような流れでも問題無くXを運用できたというのは非常に良かったです。安心感が全然違いました。
特に、ここで壁面を確認する場合は、流れに対して機体の横を向ける必要があるため、MAXで流される水域でXが流されなかったというのは、改めてXの可能性を見せつけられました。
また、3D化を行うにあたっても、今までMAXでも難しかったこの場所の3D化ができそうなのは非常に大きいです。
ただ、フワフワ感というか、流れが強いため水面付近ではより流れに影響されやすく、運用場所によってはDVLは必要だと感じました。
流されても手動で戻すことはできるため運用に問題はなかったのですが、流された分だけ機体を戻すのが若干忙しいというところでした。2mほど潜れば影響は軽減されたため、水面付近は仕方ないのかなといった感想です。


ひとまず今回のXのテストを通していろいろと成果が見えてきたので、早急にXが活用できる環境を整えなければいけないのですが、課題も見えてきたので悩みも増えたというのも正直なところです。
ただ、今までMAXが通用しなかった環境でXが活用できたというのは本当に嬉しかったです。

高度経済成長期である昭和に多く作られたインフラ設備達。
橋脚に関しては、川の流れが一定の速度を超えると現行機では流されてしまい点検が難しかったため、今まで水中ドローンが活躍できなかった場所でXが運用できることが分かり、我々も今後が楽しみです。
ちょっと大きな話になってしまいますが、この機体で日本の課題を解決したいとも思いました。

「現時点で、この大きさで4.5ノットの機体は存在しない」
とのメーカーの説明もあり、今後の水中ドローンの活用にも期待したいです。

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