【スタッフブログVol.62】隣の芝生は青い!?他社メーカーとの比較

こんにちは!ドローン事業部マネージャーの大谷です。

さて、ようやく暖かくなってきて、芝生も青くなり始める頃ですね!(と、強引にタイトルに結びつける)
というわけで今回は、隣の芝生ならぬ、隣のメーカーのお話を。
他社の製品を見ることでCHASINGの良さも見えてくると思いますので。

実は当社では今年からCHASING社以外にも、カナダメーカー・DeepTrekker社の水中ドローン(ROV)の取扱いを始めました。そして先日、東京海洋大学の施設をお借りして、製品テストを行いました。
今回のテストではメインとして、DeepTrekker社製の「PHOTON(フォトン)」の設定から動作、オプション(主にソナー)の検証を行いました。そこで分かったこと、気づいたことなどをお伝えできればと思います。まず、この「PHOTON」ですが、本体サイズは48cm×33cm×23cmで、CHASING M2 PROを少し大きくした程度ですが、重さは11.6kgとPROの倍以上あり、かなりズッシリとした機体です。ですが、機体中央に取っ手がついており、女性一人でも持ち運びが可能です。

CHASING M2 PRO MAXとの比較。全長はMAXより短い

設定ですが、非常に簡単で、専用コントローラー⇔ケーブル⇔機体を接続し、コントローラーの電源を入れれば即起動する設計です。機体取り出しから作業開始まで、早ければ3分程度で完了します。
気になる操作性ですが、正直CHASINGと比べると慣れが必要かなと感じます。スラスターはCHASINGの8基に比べて6基で制御しており、動きは悪くないのですが、少し惰性が効きやすく、止める、曲がるといった動作の際に少し流れます。そのため繊細な操作をする場合は、逆方向に当て舵を入れて動作を制御する、といった必要があります。
ただ実はこうした惰性が効きやすい、平たくいえばフワフワした操作性になるのは、CHASING以外のメーカーではよくあることで、反対に水中でしっかり動作を制御し、機敏に動けるのはCHASING製品のかなり優れている部分だと思います。

CHASING M2 PRO MAXで撮影。やはり機動力はすごい

一方で直進性(推進力)は、CHASING製品よりも高く、かなりのスピードで移動することが可能です。
そのほかの大きな違いとして、PHOTONは機体のチルト(機首を上下に振る動き)機能がなく、機体前面のカメラ自体が内部で上下する機構になっています。

そして、一番大きな違いとして、やっぱりコスト!!です。

CHASING製品と比べると本体価格が数倍違います。もちろん製品としての堅牢性や扱いやすさ、性能などの差があるのですが、やはりCHASING製品のコストパフォーマンスの高さは際立っているな、と感じます。

というわけで、ざっとまとめるとこんな感じです。

【CHASING製品の特長】
・水中での機動力が高い
・豊富なオプション製品と拡張性
・構造がシンプルでメンテナンスしやすい
・コストパフォーマンスが良い

【DeepTrekker製品の特長】
・プロ向けの高度なオプション機能(自動航行など)
・専用リモコンで操作性がいい
・豊富なメニューで細かな設定が可能
・頑丈で壊れにくく、取扱いが楽

これ以外にも多くの一長一短があり、正直、何を優先するかによって変わるためどちらが良いとは決められないのですが、反対に選択肢が増えたことで、お客様のニーズに応えやすくなることは事実です。

もちろん今年はCHASING Xのリリースもあり、CHASING製品を全力でサポートしていくことには変わりませんので、引き続きCHASING製品をよろしくお願いします!

それでは、また!

(追記)

あと書き漏れましたが、このPHOTONで地味にいいのがイメージングソナーのOculus C550D。これは我々が普段使っているM750Dと比べると解像度は低いのですが、価格は半分以下! 用途によっては十分使えるのですが、残念ながら現時点ではCHASING製品に対応しておらず…。ぜひ今度お願いしてみたいと思います!

M750D(左)とC550D(右)

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