皆様こんにちは!
水中ドローン事業部のSSです。
毎週火曜日になると、「もう自分の番なのか」と弊社スタッフたちはドキドキしています。
2週にわたってCHASING Xについて最新情報など提供しておりますが、こちらはまた新たな展開がありましたら随時お知らせします!
さて、今年も残すところ1か月ちょっととなって参りまして、まるで駆け込み寺のように修理のご依頼が増えており、修理担当がてんやわんやしております・・
ここ1年~2年くらい前までは、修理依頼のおよそ80%はスラスターの固着による動作不良となっておりましたが
実は、CHASINGのスラスターは日々進化を遂げており、今では50%以下ではないでしょうか?
メンテナンスの重要性をかなり発信しておりましたので、皆さまのメンテナンスが行き届いてる結果かと思います。
ただ、どうしてもスラスターばかりに目がいってしまいますが、スラスター以外にも最近多くなっている不具合症状と対策をいくつかご紹介したいと思います!
■浸水にご注意あれ!
・電源が入らなくなった
・接続が途切れる
・動きが悪い、操縦してもまっすぐ進まない、勝手に動くなど
実は、機体が浸水してしまうと上記のような不具合が生じることがございます。
浸水する原因は様々ですが、多い場所をご紹介します。
①テザーソケットコネクター テザーケーブルを差し込む部分になります。 使用後に水分が付着した状態のまま保管すると写真のように「緑青」という錆が発生し、接続不良を起こしたり、水分が付着したまま接続すると内部の基盤がショートしてしまい、起動が出来なくなるなどの不具合が起こります。 ※ちなみに基盤がショートするとかなり高額な修理費用となります・・ |
②テザーコネクター テザーケーブルのコネクターになります。 こちらも上記同様に水分が付着した状態のままですと緑青が発生します。 接続不良を起こす場合がありますので、水分が付着したらしっかり拭き取って乾燥させてください。 テザーケーブルは修理ができない商品となっておりますので、錆や浸水が原因で故障してしまった場合は買い替えとなってしまいます・・ |
③その他コネクター、センサー とにかくコネクター周りが重要です。 (スラスターコネクター、オプション接続コネクター、など) 締め込みが甘かったり、キャップの付け忘れ等々の原因でスラスターの故障、最悪の場合内部の基盤までショートしてしまいます。 また、真ん中左側にある丸い部分ですが、こちらは深度センサーとなっておりまして、ここの部分に衝撃を与えたりするとここから浸水することも考えられます。また、センサーが故障すると動作不良や操縦ができなかったり、正常な深度が出なかったりという不具合を起こします。 強い衝撃や砂の巻き上げなどで故障する恐れがあるのでご注意ください。 |
他にも浸水する原因はございますので、あくまで「良くある例」としてご紹介いたしました。
コネクター類に関してはとにかく「濡らさない」!
濡れてしまった場合はそのまま使用せず、「拭き取る」!「乾かす」!を徹底して頂ければと思います。
そしてコネクターも締め忘れなど無いように、使用前に必ずゆるみがないか確認してください。
とにかく、浸水すると色々なリスクが出てきますので、どうかご安全にご使用ください。
約束だぞ!
■接続できない原因はバッテリー?
使おうと思ったら接続できなかった、充電してるのに接続されない!などなど
実は接続ができない原因として、いくつかパターンがあります!
・機体側に問題がある
・バッテリー
・テザーケーブルまたはREEL
・コントローラー
じゃあどこが原因なの?というお話になりますが、まず一つとして接続したときに「起動音が鳴るか」になります。
起動音が鳴らない場合、ほとんどがバッテリー側に問題がある可能性があります。
そうなってしまっているバッテリーは充電器をさしても赤いランプに切り替わらないことがほとんどです。
何かの原因でバッテリーにロックがかかってしまっていたり、完全放電してしまっていたりすると起動することができません。
こうなった場合、できることとすれば「72時間充電」をお試しください。
長時間充電を行うことで改善する場合がございます。もし改善しなければ申し訳ありませんが修理へお出しください・・
バッテリー以外の原因については、クロスチェックが行える環境であればお試し頂いて、もし出来なければ修理にお出しください。
■アップデートしていますか?
・アプリが立ち上がらない
・コントローラーが接続できない
・カメラが映らない
・接続不良など
上記の症状の場合は、ファームウェアをアップデートすることで解消することがあります!
特に、アプリと機体のバージョンが異なるとうまく動作しない現象がございますので
アプリを立ち上げたときに、アプリ上部に赤い帯で通知が出てきていたら実行するようにお願いします。
■やはりスラスターのメンテナンス
やはり頻度は減ったとはいえ、メンテナンスはかなり重要なのがスラスター。
使用後は必ず真水またはぬるま湯につけてスラスターを回し、塩抜きしてください。
メンテナンスモードというものがございますので、こちらを行えば自動で洗浄します!
使用後、どうしてもすぐにメンテナンスが出来ないという場合は、せめて水で洗い流すことだけでも行ってください。
固着の原因は錆もありますが、やはり塩による固着がほとんですので、特に海水で使用した場合は水で洗い流して頂くようお願いします。
洗浄後は自然乾燥をしていただいて、なるべく風通しの良いとこで保管されることをお勧めします!
ケースの中ですと、時期によっては湿気によって水滴が発生することもありますので、弊社では以下のように保管しております!
圧巻でございますね!これだけの台数を所持しているのは国内で弊社だけではないでしょうか・・!(MAXも数台ございます)
一応バッテリーを外した状態でこのように保管しております!
そして弊社の修理担当が日々、スラスターを手で軽く回して固着の予防をしております。
毎日はちょっと・・という方は、週に1度でも良いので手でスラスターを回してあげてくださいね。
また、バッテリーの残量などにもご注意ください!
長期間保管する場合は60%~80%くらいの状態で保管することをお勧めしております。
残量が少ない状態で保管すると完全放電してしまう恐れがあり、バッテリーが使用できなくなる場合がございます。
何かと手間がかかるのが水中ドローンですが、人間も休息やメンテナンスしないと体が壊れてしまうので
水中ドローンにも同じように・・・とは言いませんが、より長く使えるようにメンテナンスしてあげてください。
もしどうすれば良いか分からないなどがありましたら、弊社までご連絡ください!
以上、メンテナンスの一部をご紹介させて頂きました!
また次回お楽しみに!