見てますか?
見てますよね、ワールドシリーズ!
これを書いている時点では、2勝0敗でリードしています。
あと2つ勝って、念願のワールドチャンピオンに輝いてほしいですね!
さてさて。
前回の私の回のブログでも紹介しましたが、Omniscan(オムニスキャン)がかなりお気に入りです。
水中ドローンを水の綺麗な環境で使用する場合はあまり必要を感じませんが、濁った水中で使う場合は、イメージングソナーに頼らざるを得ません。
私たちはさまざまな環境で水中ドローンを運用する可能性があるため、ソナーは必須といっても過言ではありません。
一方で、ソナーはどうしても価格が高く、とくに精度が高いものは高価なセンサーを搭載するため、場合によって水中ドローン本体よりも高くなります(CHASING製品については、機体価格が安いというのもありますが…)。
またこのBlueprint社のOculusなど、ソナー開発は欧米が先行しており、欧米メーカーの製品をCHASING製品と互換性を持たせて使用しているため、昨今の為替の影響もあり、価格が下がりにくいといった背景もあります。
みなさんも「ソナーは欲しいけど、手がでない…」と思われているのではないでしょうか。
そこに登場上したのが、Omniscan(オムニスキャン)です。
価格は「お問合せ」になっていますが、取り付け可能な機体(CHASING M2 PRO MAX)よりも低価格であり、なんといっても性能がいい!
この動画のように数メートル先にある橋脚(2本の柱)の形がはっきり分かります。
「いよいよ現場で使える手頃なソナーが出てきたな」という感じです。ご興味がある方はぜひお気軽にお問合せください!
と、ここまで書いて何なんですが、今回紹介したかったのはOmniscanではありません、笑。
今回紹介したいのは「DVL」です。
先日の10月19日(土)に前回に引き続き、隅田川でテストを行いました。テストの目的はほかにもあったのですが、前回できなかったOmni ScanとDVLの同時使用を試してみました。
じつはオプション製品には相性があり、とくに音波を使用するソナーは同時に使用すると干渉を起こすため、使用できない場合があります。
そこで今回、OmniScanとDVLが同時に使用できるか試してみました。
結果は………。 とくに問題なし!でした。
で、今回あらためて感じたのが「DVLはすごい!」ということです。
何がすごいかというと、水中でのドローンの動きがピタッと安定します。
DVL原理を詳しく説明すると長くなるので、ざっくり説明すると…
「水中ドローンの底につけたDVLから音波を海底に向かって発し、その反射から水中ドローンの速度変化を計測し、その場にとどまるように調整する」というものです。(なので、下の動画のように引っ張っても元の位置に戻ります)
CHASINGに取り付けられるDVLはノルウェーのWater Linked社のA50という製品で、海底までの距離が50メートル以内で機能します。
このWaterLinked社のDVLは非常に優れていて、それまで大型で高価だったDVLを、水中ドローンにも搭載できる小型で安価なものに作り変えました。
DVLを取付けるメリットとしては
・スティック操作による意図的な力が入らない限りはその場をキープ
・海底までの距離(対地高度)もキープすることが可能
・高度は5cm~50mの間でキープできる
などがあり、とにかく「流れの影響に煩わされずに安定して操作したい」という場合に最適です。
手を離しても流れないので「同じ位置に留まりながら、他の人と操縦を入れ替わる」といった現場で地味に役立つ使い方もできます。
そして今回同時使用して分かったのは、OmniScanとの相性がいいこと。
OminiScanは、機体の前面下部つけたソナーを機体ごと左右に振ってイメージングします。見たい方向に向かって機体を振るだけでスキャンできるので直感的に使えるのですが、流れがある場所では機体が流されるため、安定的にスキャンするのが難しい場合があります。
そんなときでもDVLがあれば、機体を安定させつつスキャンすることが可能になります!
WaterLinked A50はこれまでのDVLに比べると安いとはいえ、高価な機器ではありますが、その性能は非常に魅力的ですので、ご興味がある方は是非お問い合わせください。
https://chasing.jp/product/dvl/
まだまだ伝えたいことはありますが、長くなったので今回はこのへんで。では!